東京タワーはエッフェル塔と何が違う?日仏の技術美と絶景スポットを徹底比較

Get an in-depth explanation on 東京タワーはエッフェル塔と何が違う?日仏の技術美と絶景スポットを徹底比較.

東京タワーを象徴する鮮やかなカラーリングは、単なるデザイン上の選択ではありません。航空法によって義務付けられた「昼間障害標識」の基準に沿ったものです。

航空法が定めた「インターナショナルオレンジ」

塔の塗装に使われている色は、純粋な赤ではなくインターナショナルオレンジ(黄赤)と白のツートンカラーです。地上から超高層建築物が視認しづらい航空機からの安全を確保するため、頂部から地上部にかけて7等分の帯状に塗り分けられています。

かつては11等分に塗り分けられていましたが、1986年の法改正に伴い現在の7等分スタイルに変更され、視覚的によりスラリとした洗練された印象を与えるようになりました。約5年ごとに行われる全面再塗装工事では、熟練の職人たちがすべて刷毛を使った手作業で約2万8,000リットルのペンキを塗り重ねています。

エッフェル塔の「ブロンズグラデーション」との美学的な対比

対するパリのエッフェル塔は、パリの街並みに溶け込む「エッフェル塔ブラウン」と呼ばれる特注の茶褐色で塗られています。地上から見上げた際に均一のトーンに見えるよう、下部は濃く、上部に行くほど明るい3色のグラデーションが施されています。

周囲の歴史的石造建築と調和させる「同化の美学」を選んだパリに対し、東京は過密な大都市の空へ突き進む「安全と機能の視認性」を研ぎ澄ませた結果、現在のアイコニックな色彩へと辿り着きました。

Related Stories