高崎線の路線図から山手線が消えた?高崎駅の異変とJr社内新ルールの真相を徹底解剖
地元紙・上毛新聞などの報道によって一気に注目を集めた「高崎駅の新しい路線図から山手線が消滅した」という事象。長年、高崎駅の近距離きっぷ運賃表や停車駅案内図には、東京駅や新宿駅を取り囲む黄緑色の環状線「山手線」のアイコンが当たり前のように描かれていました。そのため、利用者の間では「直通電車が山手線の駅に停まらなくなるのではないか」という不安の声すら上がりました。
しかし、JR東日本への取材によって判明した真相は、列車の減便や運行系統の見直しではなく、駅構内掲示物の作成基準における社内新ルールの施行でした。JR東日本管内では駅構内に掲出する案内サインや路線図の視認性を高めるため、各駅ごとに「その駅から乗り換えなし、または主要な1回乗り換えで到達できる実用的な範囲」へ案内を絞り込む全国的な見直しが進められています。
高崎駅から都心へ向かう場合、乗客の多くは「上野東京ライン」で上野・東京・品川方面へ向かうか、「湘南新宿ライン」で池袋・新宿・渋谷方面へ向かいます。いずれも山手線の主要駅にダイレクトに停車するため、路線図上に巨大な山手線の環状ルートをすべて緻密に描き込むと、文字情報が細かくなりすぎて肝心の直通先や接続路線が判読しづらくなるという弊害が生じていました。「真に必要な運行情報に絞り込み、視認性を最優先にする」というJR東日本の新方針に基づき、高崎駅発の路線図からあえて山手線の環状表記が整理されたのが事の真相です。