旧岩崎邸庭園の見どころはどこ?巨匠ジョサイア・コンドル建築の秘密と魅力を徹底解剖

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洋館を抜けると、廊下一本で空気感が一変し、清澄なヒノキの香りが漂う和館へと誘われます。完成当時は現在の洋館を遥かに凌ぐ規模(建坪約550坪)を誇り、岩崎家の居住スペースとして機能していましたが、現存するのは棟梁・大河喜十郎が手掛けた冠婚葬祭用の「大広間」を中心とする一部のみです。

この大広間は、狩野派の巨匠・橋本雅邦の下絵と伝わる襖絵や、継ぎ目のない巨大な無垢の一枚板を用いた長押(なげし)など、名工の技法が凝縮されています。そして現在、この広間の一部は「和館お茶席」として一般に開放されています。

お茶席では、本格的な抹茶と季節の和菓子セットのほか、岩崎家と歴史的に極めて縁の深い小岩井農場(共同創業者の一人が岩崎久彌)直送の濃厚なチーズケーキやジェラートを味わうことができます。手入れの行き届いた広大な庭園の木々を窓越しに眺めながら過ごすひとときは、明治の財閥当主が味わった贅沢な静寂を追体験できる貴重な時間です。

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