青木ヶ原樹海の都市伝説は本当か?コンパス狂乱の嘘とドローンが捉えた驚きの実態
青木ヶ原樹海にまつわる最大のミステリーといえば、「コンパスがぐるぐる回って方角を失う」という遭難神話です。テレビ番組の検証企画やオカルト特集でも頻繁に演出されてきましたが、地質学的な事実はまったく異なります。
この森の土台となっているのは、西暦864年の貞観大噴火で流出した膨大な玄武岩質溶岩です。この溶岩流には約10%前後の磁鉄鉱(マグネタイト)が高密度に含まれており、固化した岩石自体が弱い残留磁気帯びています。そのため、コンパスを磁気を帯びた溶岩の露出面に直置きしたり、数センチの至近距離まで近づけたりすると、局所的に針が数度から数十度振れる微小な磁気異常は観測されます。
しかし、人間が立った状態で通常のトレッキングと同様に胸やお腹の高さ(地上1〜1.2メートル以上)でコンパスを水平に保持した場合、地表からの微弱な磁力は急激に減衰します。陸上自衛隊のレンジャー訓練や山岳遭難救助隊、公認ガイドが日常的にコンパスと地形図を用いて訓練や案内を行えている事実が、都市伝説の完全な誤りを証明しています。
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