日本のハスキーボイス女性シンガーBest10!唯一無二の歌声を徹底比較
昭和の夜を濡らした八代亜紀と研ナオコの情念
日本のポピュラー音楽史において、ハスキーボイスの魅力を大衆に決定づけた第一人者が八代亜紀です。クラブ歌手時代にジャズやブルースを歌い込んだ経験から培われたその声は、重厚な低音域と湿り気を帯びたスモーキー成分を併せ持っていました。『舟唄』に見られる、ため息のように漏れる語り口は、演歌という枠組みを超えて日本人の心象風景に深く定着しています。
対照的に、乾いた都会の倦怠感を表現したのが研ナオコでした。中島みゆき提供の『かもめはかもめ』などに見られる、突き放すようでいて芯の脆さを滲ませるウィスパー寄りのハスキーは、失恋の痛みを生々しく描き出す表現として現在も高く評価されています。
80年代の風穴を開けた葛城ユキと中村あゆみ
1980年代に入ると、ハスキーボイスは哀愁の象徴から「反逆と自立のエナジー」へとシフトします。その頂点に君臨したのが葛城ユキの『ボヘミアン』でした。バレーボール選手出身という強靭な肉体と肺活量を武器に、女性ロックシンガーとして前人未到の音圧とハイトーンシャウトを確立。同時期に登場した中村あゆみもまた、ハスキーでドライな質感のボーカルで『翼の折れたエンジェル』をヒットさせ、思春期の焦燥感を歌うロックアイコンとしての地位を築きました。
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