「省みる」と「顧みる」の使い分け完全攻略法!ニュース実例で学ぶ正しい意味と例文を徹底比較
「省みる」の正しい読み方は「かえりみる」です。「省」という漢字は常用漢字表において「ショウ(省庁など)」や「セイ(反省・自省など)」の音読みを持ちますが、訓読みでは「かえり・みる」および「はぶ・く」と読みます。日常の会話では頻出しないため難読漢字の一種として扱われることもありますが、大人の語彙力を測る重要な指標となっています。
「省みる」の核心的な意味は、「自分の心や過去の行いを振り返って、良し悪しを深く考えること」「反省し、自己省察すること」にあります。漢字の構造を見ると、「目」の上に「少」が乗っており、細かな点にまで目を凝らして自らを内省する情景を表しています。したがって、視線は常に「自己の内面」や「自身の行動に対する責任」に向けられます。
一方の「顧みる」も同じく「かえりみる」と読みますが、その本質は「後ろを振り返って見る」「過ぎ去った過去を思い起こす(回顧)」「周囲の事情や他者に気を配る(顧慮)」という点にあります。「顧」の字は「雇(立ち止まる)」と「頁(あたま・顔)」から成り、物理的あるいは心理的に首を後ろへ巡らせる動作を示しています。ここには必ずしも「反省する」「自分の非を認める」というニュアンスは含まれません。
| 項目 | 省みる(かえりみる) | 顧みる(かえりみる) |
|---|---|---|
| 視線の方向 | 自らの内面・自身の行動 | 過去の情景・他者・外部環境 |
| 中心となる心理 | 反省、過ちの吟味、自己省察 | 回想、追憶、配慮、顧慮 |
| 代表的な慣用連語 | 自らを省みる、過ちを省みる、行いを省みる | 歴史を顧みる、家庭を顧みない、危険を顧みず |
| 熟語への展開 | 猛省、内省、自省、省察 | 回顧、顧慮、恩顧、顧問 |