タッチアップとは?野球の基本ルールと20分猛抗議に発展した判定の真相を徹底解説
野球規則におけるタッチアップとは、打者が打ち上げた飛球(フライまたはライナー)を守備側が捕球した際、走者が元の占有塁に留まるか触れ直した(リタッチした)上で、次の塁へ進塁を試みるプレーを指します。英語圏では主に「タグアップ(Tag up)」と呼ばれ、日本の「タッチアップ」は和製英語に近い表現ですが、国内の野球中継や指導現場ではタッチアップという呼称が完全に定着しています。
タッチアップを理解する上で最も重要なのが「どの瞬間にスタートを切ってよいのか」というリタッチのタイミングです。多くの初心者が「野手がグラブの中にボールをしっかり収めて捕球を完了した瞬間」と勘違いしがちですが、公認野球規則上の基準は明確に定められています。
正しいルール上の基準は「野手が最初に打球に触れた(触球した)瞬間」です。たとえば、外野手がフライをグラブに当てて一度ジャグリング(お手玉)し、1秒後に完全に捕球した場合でも、走者は「最初にグラブにボールが当たった瞬間」からスタートを切ることができます。もし捕球完了時まで離塁できないルールにしてしまうと、守備側がわざとボールをお手玉しながら内野へ近づいて送球し、走者の進塁を不当に阻むことが可能になってしまうためです。