長崎歴史文化博物館の綴プロジェクト展が凄すぎる!風神雷神図や南蛮屏風の全貌を徹底解剖
今回の企画展における最大のハイライトは、教科書や美術書で誰もが一度は目にしたことのある名宝が、同じ空間に並び立つ壮観なパノラマです。とりわけ来館者の足を止めているのが、京都・建仁寺が所蔵する俵屋宗達筆の国宝『風神雷神図屏風』です。白雲のたなびく金地の上に浮かび上がる風神と雷神の大胆な構図、粗密のリズム、そして墨と緑青が織りなす神々の気迫が、原寸大の屏風仕立てで見事に再現されています。
さらに長崎という文脈において極めて重要なのが、本展で特別な存在感を放つ『南蛮屏風』です。大航海時代、ポルトガル船が長崎などの港に入港し、カピタン(船長)や異国の商人、宣教師たちが上陸する情景を描いたこの作品群は、近世初頭の国際都市・長崎の息吹を今に伝える第一級の歴史資料です。海外の美術館に所蔵されている作品の複製品も含まれており、通常であれば渡航しなければ対面できない至宝が、当時の交流拠点であった長崎の地に「里帰り」を果たした形となります。
| 主要出展作品 | 原本の所蔵・由来 | 本展における鑑賞上の見どころ |
|---|---|---|
| 風神雷神図屏風(俵屋宗達筆) | 国宝 / 建仁寺所蔵 | 金箔の継ぎ目や墨のぼかし、筆圧の抑揚を数十センチの距離で目視可能。 |
| 南蛮屏風(狩野内膳筆など) | 重要文化財 / 国内外の美術館 | 異国情緒あふれる南蛮人の装束や黒船の細部装飾、交易品の詳細を精緻に確認可能。 |
| 松林図屏風(長谷川等伯筆) | 国宝 / 東京国立博物館所蔵 | 水墨の濃淡による霧の湿潤な空気感と、紙地の吸水性・凹凸の再現性。 |
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