中年期の危機を乗り越える!エリクソンから学ぶ成人期発達課題の全貌
人生の折り返し地点となる壮年期に多くのビジネスパーソンを揺さぶるのが、「ミッドライフ・クライシス(中年期の危機)」です。この危機の正体は、エリクソンが第7段階で示した「生殖性(ジェネラティビティ)対停滞」の摩擦に他なりません。
「生殖性(ジェネラティビティ)」とは、単に子どもを産み育てる生物学的な意味にとどまらず、次の世代を担う人材を育成し、後世に残る価値や文化、技術を伝承していく包括的な配慮・関心を指します。20代から30代の「親密対孤立」の課題をクリアし、自立した個人として社会で成果を出してきた人が、40代を迎えて「これ以上、自分のためだけに働いても熱量が湧かない」という虚無感に襲われるケースが後を絶ちません。
自己の利得や肩書への執着から脱却できず、関心が内向きに閉じこもってしまうと、心理状態は「停滞(Stagnation)」に陥ります。「自分の人生は頭打ちになったのではないか」「何のために今の業務を続けているのか」という閉塞感こそが危機の根底にあります。すなわちミッドライフ・クライシスとは、人間として精神的に成熟し、自己中心的な生存戦略から「次世代へ還元する生き方」へとステップアップするための必要不可欠な成長痛なのです。
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